CUSTOM ORDER [IRON SHELF]&[IRON HANGER RACK]
モノを創るに於いて様々な表現があると思う。表したいカタチや進んで行きたい方向。各々作り手によってそれは異なってくるが、自分の中で幾通りもあってもいいと思う。というか、そう思う様になった。
以前までの僕は、「ひとつのスタイルに定めて物を創る」ということに拘っていた所が多少なりともあった。
家具にしろ什器にしろ「鉄の細さを活かしたモノ」が多かったかな、と感じる。
モノを創っている年数を重ねるに連れてその考えは緩んできて、荒々しいゴツいラインが在っても良いと思うようになってきた。自分の軸がしっかりしていればその両極端を行き来出来るんじゃないかと。
ちょっと前置きが長くなったが、今回のオーダー、 [IRON SHELF]と[IRON HANGER RACK]はその両極端の片側、ゴツめのラインで制作した。
材質：鉄、木古材 W:1700mm D:330mm H:1680mm
棚板の木はかつて足場板に用いられた古材を使用。（いつも一緒に仕事している102 DESIGN の親方は本当に何でもストックしてある）
側面から規則的に打ち込んである生地のコーチボルトが、よりゴツさを引き立てる。
続いてもう１点。
材質：鉄、木古材 W:1500mm D:500mm H:1780mm
支柱と棚板を繋ぐ筋交い。いくらゴツイからと言っても補強は必要。
ひび割れた古材。最近ではここまでのサイズがなかなか無い。
サイドには袋ナット。これでハンガーをかけるパイプを固定。
「繊細で強靭」「堅牢で嫋やか」
一見、矛盾した言葉だが、華奢なモノやゴツいモノどちらを創るにしても双方のエッセンスは必要になってくると思う。だからこの言葉の様な考えを基に今後も制作をしていきたい。
オーダー有難うございました。タフに使ってやって下さい。
TNSKは
シンプルでありながらも、ストレートに強く残り、空間を彩るというより、空間になじみ、溶け込む。
をコンセプトに家具･什器･照明の制作を行っております。Gallery、Blogをご覧になって気に入った商品があればメールにてお問い合わせください。またデザイン、サイズやディティール等に拘ったオーダーも受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
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